乳腺の腫瘤の針生検待ちのときに図書館で出会った本。
なんというタイミング。この本に出合えたことはちょっと救われた気がした。
乳がんを患った3人の女性のお話。
既婚未婚、子どもがいるいない、仕事のあるなしなどそれぞれ状況が違うけど、共通しているのはいずれもまだ若くしてがんになってしまい、目下治療中ということ。
作者の本山さんは自身も乳がん経験者であるらしい。状況が違う3人の女性とはいえ、細やかな気持ちの変化などが疑似体験できるように書かれているのはさすがだ。
自分の検査の結果待ちのときに読んだので、わたしもこんな経験をすることになるのだろうか、という思いもあったが、ノンフィクションといえども、リアリティあふれていて、自分がもし乳がんになってしまったときの覚悟が、ちょっとできた気がする。
闘病記でもなく、悲観的でもなく、楽観的でもなく、ありのままの揺れる気持ちが描かれている。状況の違う3人の女性がブログを通して知り合い、一緒に旅行する。同じ病気だからこそ分かり合えることがある。この3人が出会えてほんとうによかった。なんならわたしも混ぜてほしいくらい、、、とは言いすぎだけど、ステキな出会いに乾杯!
人生はほんと、いろいろやなー。傍から見て幸せそうにみえても実際はそう感じていなかったり、過酷な状況にありながらも人生を楽しんでいる人もいる。すべては自分次第なんだな。おっぱいにエールを、自分にもエールを送って、人生を楽しもう♪