健診で要精密検査となり、乳房の針生検したこと。

何年ぶりだろうか?

昨年12月に健診を受けた。

 

思い出してみても健診を受けたというのは、妊娠中しかない気がする。健診といっても妊娠中に受けるものは、血液検査と尿検査くらいかな?当然ながら、レントゲンはとらない。ひょっとして、三男を出産してからずーっと健診という健診は受けてないかも。とすると12年くらいは受けてないことになる。

 

じつは病院が嫌いで、薬も嫌い。嫌いならなおさら健診を受けて健康状態を知るべきだとは思うけど、よく毎年健診を受けていたのにある日突然、重い病気が見つかった、なんてこともきく。健診を受けていたって100%安心というわけでもない。とはいっても健診を受けてないから、いつの間にか病気が進行していたということもありうるわけで。

 

今回は受けるチャンスがあったので、ここらへんでいっちょ受けとこうかな、と重い腰を上げることにした。とはいっても、バリウムが苦手なので、バリウム検査は受けなかったけど。

 

検査してもらったのは、身体計測、血圧測定、肺レントゲン、血液検査、尿検査、心電図、マンモグラフィー、子宮頸がん検診、視力検査、聴力検査など。マンモは実は初めて。どんな感じかもあまりよく知らなかったので、受けてみると、その痛いこと!わたしのような小さい胸も無理やり挟み込んで、ぎゅーっとぺしゃんこになるまで挟んで締めるのだ。締め付けがきついことに辟易した。あんなに締め付けないでレントゲンとれる方法はないものなのか?誰かもっといい方法を発明してくれないだろうかと思った。

 

そして検査の結果、コレステロールが多いということと(コレステロールが多いのも問題といえば問題なのだが、昔からずっとやや多めだったので、その結果にはあまり驚かなかった。あー、またね、という感じ。)、乳房(右)に境界線明瞭腫瘤があり、要精密検査となっていた。じつは、右側の胸に少しだけ違和感があった(ときどきキュンと淡い痛みのようなものを感じることがときどきあった)。だからそれがその「境界線明瞭腫瘤」という診断であー、やっぱり何かあったんだ、ということがわかって妙に納得した。でも以前から自分でさわってもイマイチよくわからなかったのだ。もう一度、確かめてみるけど、よくわからない。自分が触れないもっと奥の方にあるのか、それとも何かあるのにそれと気づかないのか。

 

そして「境界線明瞭腫瘤」を即座にググる。なになに?

腫瘤と非腫瘤部(正常乳腺)が1本の細い線で区別される程明瞭なものを言い、マンモグラフィでは線維腺腫や嚢胞など、良性疾患の可能性が高い所見ですが、嚢胞内癌、膨張性発育を示す乳癌(充実腺管癌、粘液癌、髄様癌など)などの悪性病変でもみられることがあります。

良性の可能性が高そうだけど、確定診断するには、やっぱりちゃんと検査したほうがいいらしいということね。こうなったら、もうすぐにでも検査を受けて白黒はっきりさせて悪性ならさっさと手術かなにかで取り除いてほしい~!と思った。

 

さてそこで問題なのが、どこで精密検査をうけるか?ということ。どうせならどこかちゃんとした信頼できそうなところでしてもらいたい。でもその判断はどうやってするか?結局はHPを探して、そこに書かれている内容を読んで決めるしかない。

 

 わたしが選んだのはここ。

www.beluga-cl.com

 健診を受けたところに、紹介状作成をお願いした。マンモの場合は、ベルーガクリニックさんから画像も持ってくるようにといわれたので、健診をうけたクリニックに画像データもお願いした。紹介状と画像データは別料金。でも画像データは結局必要なかったのだ。なぜなら、ベルーガクリニックでマンモをもう一度とり直すからである。なんだ、いらないんじゃん。画像データは結構高かったのにー。

 

予約をいれて、いよいよ精密検査。まずはベルーガクリニックでマンモをとってもらったが、健診を受けたクリニックほどは痛みを感じなかった。挟む圧が少しゆるめだった気がする。

マンモをとってもらってから先生によるエコーによる診察。そこでやはり右側に何かありますね、ということで、良性に見えますが、針生検しておきましょう、とすぐ言われ、そのまま針生検。寝ている状態で、はっきりとどんな針をさしているのかというのは見えないので、よくわからなかったが、針生検のために、まずは部分麻酔をするということで注射。採血でも針を刺されるのが苦手な私。えー!針を2回も刺すなんて!と瞬時に思う。チクッとしますよ、といわれ、その言葉通り、チクッとしたくらいですんだ。針生検に使う針は普通よりはやや太めらしい、針を入れてから一回「バチン」とわりと大きめの音がする。もちろん、音がする前に看護師さんは「バチン」と大きい音がしますが、動かないでくださいね、と注意してくれる。まぁ、麻酔しているからか、そのような音がしたところで、痛みはあまり感じない。むしろ、検査したその日の夕方から(つまり麻酔が切れてから)数日はちょっとしくしく痛むような感覚があった。針生検の時間は、1分もかからなかったかもしれない。すぐに終わった。

針をいれたところはガーゼを貼ってくれた。そして看護師さんから、「まだ出血があるかもしれませんが、そのときは家にあるカットバンで対応してください。お風呂は通常通り入れます。その部分は紫色になりますが、異常ではありませんからねー」と言われた。

 

そして結果は約10日後といわれ、次回の予約を入れ、終了。

 

結果がわかるまで、ドキドキの毎日を過ごすわけだが、まぁ、いろいろ考えてもしょうがないと思いつつも、ふとしたときに考えてしまう。針生検したところは、数日しくしく痛むから、余計に悪いことを考えてしまう。でも意識したらなんとなく痛いような気がするけど、意識してないときは、なんともない。やっぱり気持ちの持ちようによって変わるのかもしれないと思ったりする。

 

わたしの母は大腸がんで56歳で亡くなった。もしわたしに今、乳がんが見つかったら、状況によっては、もしかしたら母が亡くなった年まで生きられるかどうかわからないこともありうる話かもしれない。まぁ、子どもたちは乳幼児ではないから、母親(自分)がいなくてもなんとかなるかもしれないけど、などと考える。でもせめて母の生きた年齢よりも長く生きたいなー、少し老後の人生も楽しんでみたい、そんなことを思っていた。

 

そして針生検の結果はというと、「乳腺線維腺腫ですね、良性の腫瘍です。この年でなることはめったにないから、若い時からあったんじゃないでしょうかね。また、健診受けたらひっかかるかもしれないですね。まぁ、ひっかかってもしょうがないんだけどね。まれに大きくなることもありますから、年に一回くらい、また来年の今頃、検査を受けて経過観察してください。」

 

ということで良性の腫瘍という診断結果でした。正直、ほっとした。

結果待ちのときに図書館でたまたま『おっぱいエール』という本に出会い、読んでいたから、あー、もしかして自分もこんな体験するのかもしれない、などと思ったりもした。

 この本の感想については、また別のブログで。

おっぱいエール

おっぱいエール

  • 作者:本山 聖子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 マンモはあまりしたくないけど、まぁ年一ならしょうがないかなー。